都会の女になりたかった

 

地元に戻って保育士して生きていくことにしました。

 

大学で幼児教育を勉強して、保育実習とかいろいろこなすうちに、わたしに保育士むりだ~~~~~!ってなった。

わかってたけどね?!保育士の母親から仕事内容とか仕事量とかそれに全然見合わないお給料とか聞いてて、よくやるなと思ってたけど!

 

だから3年の3月から一般的な就活もしてみました。でもわたしそれもむりだった。自己分析がとくにむりで、自分のセールスポイントなんてないし考えれば考えるほどわたしをもらってくれる会社なんてない……って病んで高熱出した(実話)

 

こういう人生の選択のとき、全力でやって失敗するのがめちゃくちゃ怖いから、言い訳できるように真剣にやらなかったり、確実に狙えるところを狙ったりするのがわたしの悪い癖で、この就活に関してもそうだった。地元に帰って保育士するっていう選択肢が残ってたからワンチャンあればいいや〜〜くらいの感覚で取り組んでたし、それこそ面接がいやすぎて前日まで対策もなにもしなかったし。(これも失敗した言い訳)

ちな中のちな、ワクワクしながらES作ったサンリオはそのESで落ちた(笑)

 

それでここから本題なんだけど()、5月の終わりごろ、いよいよ一般企業への就職はむりだな〜〜やっぱり帰る運命なんか〜〜〜ってなってたとき、大昔にエントリーしてた企業から選考の案内がきて、わたしの心は突然大乱れだった。まじで動悸がしたもん。

その企業に入れれば、岡山に残れること、保育士に比べて圧倒的に男性が多いこと、収入も大きく違ってくること、何においてもこっちの方がよくて、最後のチャンス掴むしかなくない?!?!ってなったけど、けど!!!!!なんかその日からほんとにずっとモヤモヤモヤモヤモヤモヤして、ザワザワザワザワザワザワして、

 

ハァ、もうむり、1回考えるのやめよ、やっぱり地元戻るしかないわ

って思った瞬間、スカーーーーーーーーっとして。

あ、やっぱわたしは帰る人間なんだなって思った(つらい)

 

なにがモヤモヤザワザワしてたかっていうと、やっぱり親の問題で、岡山残るとなると必然的にひとり暮らしだから地元で母親を1人にしてしまうんよね。っていうのも、わたしは中学生のときから片親だから、人一倍苦労して育ててもらってきた恩返しをこれからしていかないといけない。

そうなったとき、やっぱり1番の恩返しはそばにいることで、一緒にご飯食べたり愚痴を言い合ったりすることなんよなあと思う。

 

たぶん他の同年代の子に比べたら、めちゃくちゃ親のこと気にしてるし、どちらかというとマイナスな理由で地元帰る決断してる子なんていないなかで、なんでこんなに縛られてるんだろうって考えてみた。

1つははさっきも言ったように、シングルなこと。普通なら夫婦仲が悪くても、そばに誰かがいる安心感とか心強さがあると思うけど、母はそういう人がいないっていうのが大きい。でも多分本人からしてみればめちゃくちゃ余計なお世話だろうし、1人でも自由気ままに楽しくやるんだろうけど。

もう1つ、親に縛られてる理由だと考えられるものがあって、それが祖父母の死なんよね。いや、重いなあ(笑)もちろんこれは母方の祖父母についてのことで、わたしが中学生のときと高校生のときに病気で亡くなっちゃったんだけど、どっちのときも母親が毎日仕事帰りに病院に通ってずっとそばにおってあげてて。あ、幸せな人生ってこういうことだなって、大好きな家族に囲まれて人生終えられるのが1番幸せだなって思ったんよなあ。そしたら、やっぱり1分1秒でも多くそばにおって、わたしにとっても母親にとっても幸せだったと思い出作っとこうって思った(重い)

 

まじで、なんでこんなにヘビーなんかなと思うけど、多分そういう愛され方をされてきた。全人類みんな家族に存分に愛されとると思うし、家族を愛しとると思うけど、わたしのところもすっっっっごいのよ。監禁の恐怖を感じるくらい。

まあこれは冗談じゃけど、でも本当にそういう風に、べつに口で言われたわけじゃないけど、家族が1番って大切にされてきたから、わたしもこの就職での優先順位が家族だっただけ。ほんとにそれだけなんよね。べつに良いとか悪いとかなく。

 

いや、確実に悪いな?

 

まあいいんよ!!!!!これで胸のザワザワは消えたし!!!!!みんなから実家で母親と暮らすとかできるん?!って聞かれるけど!!!!!男と一緒に寝れんのんよ?!って確認されるけど!!!!!

 

大丈夫。ここまで家族への愛情をだらだら述べたくせに、2、3年で結婚して家出て行く気でいるので☆〜(ゝ。∂)

 

 

でもやっぱりなんかあったときに後悔したくないんよね。もっと近くにおればよかったって思いたくない。

だから、わたしはこのしょうもない田舎で、ありきたりな田舎の幸せ掴む予定です。

 

 

 

 

おしまい、にしたいところだけど、ちょっと最後に田舎の吐きそうになるくらい嫌なところ愚痴らせてほしい。

 

この間、うちの地元の伝統的な祭りを取り上げてたテレビ番組を見たんよね。そのお祭りは20歳になる子が集まってメインみたいな感じでやるんですけど、みんな町から出ちゃってるから、ほとんどがわざわざ祭りのためになんか帰ってこんのんよね。そしたら、その20歳のリーダーみたいな子が取材されて「なんで帰ってこんのんかわからん、普通なら帰ると思うんですけどね」みたいなことを言ってて、それーーーーーーー!祭りなんじゃけん帰るでしょ、この町の人間ならそれが当たり前でしょ、みたいな空気感!そういう人たちが、大いばりしてるのがいやなんだよ!人付き合い悪い人とか地元愛がない人を一気に排除していく感じ!その番組のなかで、地域のおばちゃんたちがみんなで料理作って男衆に振舞っとる姿見て、わたしもこうなるんか……って思うと本当にゾッとした。

 

今はもう過疎化も進んで、昔ほどの人付き合いもないからそれなりでやっていけそうだなと思うけど、わたしを迎えにきたときに買った桃をいろんなところに配って上手に付き合ってる母親を見ると本当に尊敬する。

 

 

アーーーーーー、わたしは都会の楽しさも知らずに、ヤンキーみたいな男と結婚して、子育てして、中途半端なショッピングモールで買い物とかして、たまにコンサートで東京大阪に出て浮かれて、それで満足する人生歩むんか〜〜〜〜〜

 

 

厳しいなあ……

まあでもそれが身の丈に合っとるんよ、って思うしかないよね……

 

 

 

来世は都会に生まれよう。そんで、せめて残りの大学生活を存分に楽しもう。

 

 

まだ就職先決まってないんですけどね(笑えない)

 

 

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